透水性保水型改良土(N23-ATTAC土)とは?
透水性保水型改良土は、土に添加剤を配合することで土を団粒構造に変え、透水性と保水性を向上させた改良土です。
全国トース技術研究組合では、この土を活用することで、雨水を浸透貯留させ、河川への流出抑制を図り、水害の減少を目指しています。
N23-ATTAC土の特徴
- 母材となる土に他の材料を混ぜる方法(混合)と違い、使用する土全体を単粒構造から団粒構造に改良。また、現地土を再利用することにより環境にやさしい透水性と保水性を兼備えた土となります。
- 施工現場での改良と異なり、数値を管理したプラントで製造することにより、天候の影響を受けることなく品質が確保された材料です。
- 品質管理が確保された材料のため品質証明書を発行します。
- グラウンド・園路等用途により硬さの調節が可能のため幅広く使用することができます。
- 保水機能による蒸発散効果を利用した暑熱緩和対策にも期待できます。
団粒構造のイメージ
団粒構造に改良したものは微粒子が立体的に結合し、様々な大きさの隙間ができます。その中の大きな隙間で水を通し、細かな隙間で水を保水します。
透水と保水のイメージ
適用箇所
●雨水流出抑制の材料 ●グラウンド、公園、広場などの表層材
●植栽基盤(雨庭、グリーンインフラ) ●防草対策S人工芝基盤 ●埋戻材としてなど
透水性保水型路盤材(N23-ATTAC路盤材)とは?
現在、道路の歩道部において多くの箇所で透水性舗装が施工されており、その路盤部においては、砕石(クラッシャーラン)が使用されているのがほとんどです。砕石は一般的には透水性・保水性が高いとされていますが、透水性舗装においては、繰り返し降雨の浸透により、透水性が低下するのが実態です。その路盤部に「透水性保水型路盤材(N23-ATTAC1」を使用することにより、透水性が確保でき、降雨の流出抑制が図られ、浸水被害の准少等につながります。また、保水機能による蒸発散効果を利用した暑熱緩和対策にも期待できます。